15日に海に沈んだ乗用車から、小学生4人を含む親子5人が遺体で見つかった三重県南伊勢町の現場で、5人が乗った車のものとみられるブレーキ痕が見つかったことが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は、早朝の暗い時間帯に、運転操作を誤って海に転落した可能性もあるとみて捜査を進めています。
15日に南伊勢町道方で海の中に乗用車が沈んでいるのが見つかり、車内から小学生の男女4人と父親のあわせて5人が遺体で見つかりました。
警察のその後の調べで、現場の岸壁近くで5人が乗った乗用車のものとみられるブレーキ痕が見つかったことが、捜査関係者への取材でわかりました。
警察は、家族の話などから、5人は10月11日の早朝の暗い時間帯に釣りに訪れ、その際、運転操作を誤って海に転落した可能性もあるとみて、捜査を進めています。
南伊勢町によりますと、現場は県が所有し、町が管理する漁業施設で、水揚げなどのため車止めや柵は設置していないということです。
辺りに照明もないことから夜間や早朝の時間帯は暗く、海と陸の見分けがつきにくくなっています。
釣りに訪れる一般の人も多くいるということで、町は、今週中にも看板を設置して、漁業関係者以外の車が入らないよう注意を呼びかけることにしています。