19日午後、岩手県八幡平市の山できのこ採りをしていた男女2人がクマに襲われ、けがをしたという通報が警察にありました。
男性は山から下りて病院に搬送され、警察などが女性を捜索したところ1人の遺体が見つかり、身元を確認しています。
19日午後2時ごろ、八幡平市作平の山中でクマに襲われたという110番通報がありました。
警察によりますと、クマに襲われたのは高齢とみられる男女で、2人できのこ採りをしていたところ、女性が先にクマに襲われ、男性が助けようとしたところ、男性もクマに襲われたということです。
男性はクマから逃げ、山で出会った別の男性と一緒に車で山を下りて警察に通報してもらったあと、病院に搬送されました。
警察によりますと、男性は「クマにかまれた」と話していて、頭や手首などにけがをしているということです。
また、女性がまだ山の中にいるという情報があったため、警察などが捜索したところ、午後6時前、女性の遺体が見つかったということで、身元を確認しています。
男女2人が被害にあった場所は、110番通報があったところから南におよそ6.5キロ離れた八幡平市作平の山あいにあります。
山の中は無線などの電波が通じずらいため、通報があった場所の近くには消防車が1台止められ、警察などの捜索隊の無線を中継していました。