ことし8月、雫石町で車を強奪したとして指名手配され、逃走先の青森県で警察の追跡から逃げ回って逮捕・起訴された男が、この事件の直前、滝沢市で顔見知りの男性を殺害して、通帳を奪っていた疑いが強まり、強盗殺人の疑いで再逮捕されました。
再逮捕されたのは住所不定・無職の佐藤廣明容疑者です。
警察によりますとことし8月、滝沢市のアパートで、この部屋に1人で住んでいた顔見知りの佐藤猛さん(当時72)に殴る蹴るの暴行を加えたあと首を絞めて殺害し、通帳を奪ったとして強盗殺人の疑いが持たれています。
佐藤さんは10日ほど後、部屋を訪ねてきた家族に発見され、警察が死亡した経緯を捜査していました。
この結果、佐藤容疑者が奪った通帳を持って盛岡市内の金融機関で現金を引き出そうとしていたことがわかり、9日逮捕しました。
調べに対し、容疑を認めているということです。
容疑者はこの事件の直後、雫石町で車を強奪した疑いで指名手配され、逃走先の青森県で警察に見つかり、逃げ回った末、逮捕されました。
すでに雫石町の事件で強盗傷害の罪で起訴されているほか、身柄を確保された際、乗っていた別の車を奪った強盗の罪。
それに、この車の運転手を車内に監禁した罪などで起訴されています。
警察は滝沢市の強盗殺人事件で逮捕されるのを免れようと車を換えながら逃走を続けていたとみて、殺害の動機やいきさつなどについて捜査しています。