吹田 放課後等デイサービス生徒死亡事故 法人代表ら2人逮捕

障害のある子どもたちを預かる「放課後等デイサービス」の大阪・吹田市の施設で去年(2022年)、中学1年の男子生徒の行方が分からなくなり、その後死亡した事故で、警察は施設側が安全管理を怠ったことが事故につながったとして、運営する法人の代表ら2人を業務上過失致死の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、大阪・吹田市にある放課後等デイサービスの施設「アルプスの森」を運営する法人の代表、▼宇津慎史容疑者(60)と、代表の兄で社員の▼宇津雅美容疑者(65)です。
「アルプスの森」では1年前の去年12月、通っていた中学1年の清水悠生さん(当時13)が施設の前で送迎車から降りた後、行方が分からなくなり、1週間後に近くの川で死亡しているのが見つかりました。
警察によりますと、生徒は本人の障害の特性から急に走り出してしまうことがあったため、「個別支援計画」の中で送迎車から降りる際は職員2人が必ず付き添い、施設内に誘導するという取り決めを施設側と交わしていました。
しかし、捜査の結果、施設側が取り決めを守らず、当時、1人で対応していたほか、こうした対応が常態化していた疑いがあることが分かったということです。
警察は生徒が急に走り出すおそれがあることを知りながら安全管理を怠ったことが事故につながったとして、宇津代表ら2人を12日、業務上過失致死の疑いで逮捕しました。
また、送迎車の48歳の運転手についても今後、書類送検する方針です。
2人は先月(11月)、別の利用者の男の子に対する暴行の疑いで逮捕されていて、警察は施設の運営の実態などを詳しく調べています。
2人の認否については明らかにしていません。

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