六戸町の火事で5人死亡 殺人放火容疑92歳男 死亡で不起訴

ことし4月、六戸町で住宅が全焼し5人が遺体で見つかった事件で、殺人や放火などの疑いで書類送検された当時92歳の親族について、青森地方検察庁は容疑者死亡のため、不起訴にしました。

ことし4月、青森県六戸町で十文字利美さん(69)の住宅が全焼し、焼け跡から十文字さんの義理の母親の和子さん(88)と妻の弘子さん(67)、娘の抄知さん(39)、孫の弥羽さん(9)の家族4人が遺体で見つかりました。

警察は和子さんの兄で、火元とみられる玄関から遺体で見つかった六戸町犬落瀬の無職、砂渡好彦容疑者(当時92)が住宅に火をつけて4人を殺害したとして、殺人や放火などの疑いでことし10月に容疑者死亡のまま書類送検していました。

この事件について青森地方検察庁は15日、砂渡容疑者を容疑者死亡で不起訴にしました。

この事件ではこれまでの捜査で、焼け跡からこの住宅では使用していなかった燃料タンクや容疑者が前日に購入した懐中電灯の一部が見つかるなど事前に準備していたとみられていますが、詳しい動機などが明らかにならないまま捜査が終結しました。

タイトルとURLをコピーしました