1月15日、沼津市の県道で59歳の母親と33歳の息子がひき逃げされて死亡した事件で、警察は逮捕した85歳の容疑者を事故現場の手前の地点に立ち会わせて、事故直前の状況を詳しく調べました。
1月15日の早朝、沼津市松長の県道で近くに住む今井真奈美さん(59)と、息子で会社員の今井悠介さん(33)が、ひき逃げされて死亡した事件では、沼津市大塚の販売業、五味孝行容疑者(85)が、トラックではねて死亡させてその場から逃げたとして、警察に逮捕されました。
警察は、30日、押収したトラックを、事故現場の約1キロ手前の地点まで運び、容疑者を立ち会わせて事故の直前の状況を詳しく調べました。
警察がこの地点に設置された防犯カメラの映像を調べたところ、トラックは荷台の左側の扉が開いた状態で走行していたことが確認され、この扉が被害者と衝突したとみられるということです。
警察官らは、防犯カメラの映像と照らし合わせながら、県道上でトラックの荷台の扉が開いた状態を再現し、写真を撮影したり、扉が開いた角度を測ったりしていました。
また、容疑者をトラックの運転席に乗せて、当時の状況について確認していました。
警察の調べに対し、容疑者は「現場は通ったが、人とぶつかっていない」などと容疑を否認しているということです。