海上保安本部は4年前、乗組員6人を乗せて愛媛県の港を出港したあと行方が分からなくなっていた魚などを運ぶ運搬船を和歌山県沖の海底で発見したと発表しました。乗組員は見つかっておらず、海上保安本部は捜索を続けるとともに船が沈没した原因を調べることにしています。
第五管区海上保安本部によりますと、2月、海洋調査をしていた海洋研究開発機構から和歌山県すさみ町の沖合の海底で沈没した船を発見したと情報提供があったということです。
海上保安本部が遠隔操作無人探査機が撮影した船の映像を分析したところ船尾などに4年前、男性乗組員6人を乗せて愛媛県の港を出港したあと行方が分からなくなっていた魚などを運ぶ運搬船、「第八しんこう丸」の名前を確認したということです。
船に乗っていた当時25歳から56歳までの男性6人の行方は分かっておらず、第五管区海上保安本部は引き続き捜索を続けるとともに、船が沈没した原因を調べることにしています。
船が見つかったのは和歌山県すさみ町の沖合南西およそ30キロの深さおよそ1500メートルの海底です。