3年前、埼玉県川越市の自宅で産んだばかりの男の子を殺害し、遺体を隠したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた28歳の母親に対し、さいたま地方裁判所は懲役5年6か月の判決を言い渡しました。
川越市の無職、齋藤真悠被告(28)は3年前の8月、川越市の自宅の浴槽で産んだ男の子を放置して殺害し、遺体を衣装ケースに隠したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われほか、6年前(2018)に産んだ別の子どもの遺体を、春日部市にある実家などに隠した罪に問われました。
14日の判決でさいたま地方裁判所の北村和裁判長は「男の子が死亡する危険性を認識しながら浴槽の湯の中に放置し、産声も上げられず小さな命が失われた結果は重い。一方で1人で出産したことなどを考えると父親にも責任があり、被告だけを責めることはできない」と述べ懲役7年の求刑に対し懲役5年6か月を言い渡しました。