先月、東京・世田谷区にあるスポーツジムで荷物置き場から別の会員の財布を盗んだとして、26歳の容疑者が逮捕されました。
逮捕されたのは、住居、職業不詳の桑子高澄容疑者(26)です。
警視庁によりますと、先月28日、世田谷区にあるスポーツジムで、会員の70代の女性がかばんを置いていた棚から現金10万円が入った財布を盗んだ疑いがもたれています。
容疑者がかばんを物色しているのに被害者の女性が気づいて問いただしましたが、容疑者は「男が出ていったので追いかける」と言って店を出ていき、現金を抜き取ったとみられています。
その後、防犯カメラの映像や入店記録などから桑子容疑者が関わった疑いがあることがわかったということです。
調べに対し容疑を認めたうえで「生活費に困っていた」と供述しているということです。
容疑者は、ジムに入会した去年8月以降、世田谷区や中野区などにある13店舗を合わせて330回ほど利用していて、これらの店舗では同様の被害の相談がおよそ30件あったということです。
利用していたジムは24時間利用できますが、ふだんスタッフは常駐せず、荷物置き場の棚に鍵はかからない仕組みだったということで、警視庁はほかの被害についても関連を捜査しています。