ことし3月、徳島県の山中で37歳の女性が遺体でみつかった事件で、検察は高知県の元郵便局員を女性の首を絞めて殺害したうえ、遺体を遺棄したとして殺人などの罪で2日、起訴しました。
起訴されたのは、高知県香美市の郵便局の元課長代理、福留健太被告(45)です。
起訴状などによりますと、ことし3月、徳島市内の橋の上で神戸市の飲食店店員、山村かおり(37)さんの首に後ろから腕を回して近くの公園まで引きずり、首を絞めて殺害したうえ、徳島県那賀町の山中に埋めたとして、殺人などの罪に問われています。
山村さんの遺体は殺害された2日後にみつかり、警察は福留被告を遺体を遺棄した疑いで逮捕したあと、先月、殺人の疑いで再逮捕していました。
警察の調べによりますと、2人は交際関係にあり、事件当日、徳島市内の駐車場で落ち合ったあと近くの橋まで歩いて移動し、口論になったことがわかっています。
検察は、被告の認否を明らかにしていませんが、捜査関係者によりますと、捜査段階の調べに対し、「スマートフォンのアプリで被害者と知り合い交際関係にあった。別れ話がもつれた」と供述しているということです。