滋賀県米原市の寺から「幽霊画」の掛け軸を盗んだとして、19日、京都市の30代の容疑者が窃盗の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、京都市山科区の無職、土井一輝容疑者(33)です。
警察によりますと、容疑者は19日午後、米原市清滝にある清瀧寺徳源院の本堂から時価およそ100万円の幽霊画の掛け軸1本を盗んだとして窃盗の疑いが持たれています。
容疑者は参拝者を装って寺を訪れ、住職が案内の準備をしている隙に掛け軸を持ち去り、50メートルほど走って逃げていたところを住職が軽トラックで追いかけて取り押さえたということです。
滋賀県文化財保護協会によりますと、この掛け軸は、長浜市出身の近代の日本画家、清水節堂が描いたもので幽霊画の中でも傑作といわれているということです。
警察の調べに対し、容疑を認めたうえで「絵がほしかった」という趣旨の話をしているということで、警察は詳しいいきさつを調べています。