秋田市消防署員 寝不足による事故で略式命令報告せず懲戒免職

秋田市消防本部は、寝不足で車を運転し交通事故を起こしたとして裁判所から罰金の略式命令を受けたにもかかわらず、4か月余りにわたり上司に報告を行わなかったなどとして、26歳の消防署員を27日付けで懲戒免職にしたと発表しました。

処分を受けたのは、秋田市の城東消防署に勤務する26歳の消防署員です。

秋田市消防本部によりますと、この署員は去年12月末の、夕方から翌日の朝にかけて飲食店で友人と酒を飲んだあと、駐車場にとめた自家用車の中でおよそ30分の仮眠をとったあとに運転し、市内の道路上で対向車や縁石に接触する事故を起こしたということです。

署員の話によりますと、事故後の呼気検査で基準値を超えるアルコールは検出されなかったものの、寝不足で正常な運転ができないおそれがある状態で車を運転したとして検挙されたということで、3月27日に秋田区検察庁から道路交通法違反の罪で起訴され、先月4日に秋田簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受けていました。

一方、署員はこれらの事実を上司に報告しておらず、事故によって運転免許が取り消されることになったため、事故から4か月余りたった今月13日に上司に報告したということです。

また署員は、消防本部の聞き取りに対して「午後7時には飲酒をやめていた」など虚偽の報告を行っていたとして、秋田市消防本部は27日付けで懲戒免職としました。

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