共通テスト中間集計で明らかになった大きな変化
大学入試センターは1月21日、2026年度大学入学共通テストの平均点に関する中間集計結果を公表しました。
今回の発表では、新科目「情報Ⅰ」の大幅な平均点低下と、物理の平均点が過去最低を更新したことが特に注目を集めています。
2026年度の共通テストは、新学習指導要領に基づく試験としては2年目にあたります。大学入試センターによると、課程変更の翌年は平均点が下がりやすい傾向があり、今年の結果もその影響を強く受けた形となりました。
情報Ⅰは約13点低下、60点を下回る結果に
導入2年目となる「情報Ⅰ」の平均点は59.76点でした。
これは、昨年の中間集計で示された73.10点から約13点の大幅な下落となり、初めて60点を割り込みました。
情報Ⅰは、プログラミング的思考や情報活用能力を測る科目です。
内容としては、データの扱い方、アルゴリズムの考え方、情報モラルなどが含まれており、暗記中心では対応しにくい特徴があります。
問題文を正確に読み取り、状況に応じて考える力が求められるため、学習経験の差が得点差として表れやすい科目といえます。
物理は1990年以降で過去最低の平均点
理科科目の中でも、特に厳しい結果となったのが物理です。
物理の平均点は47.46点となり、大学入試センター試験が始まった1990年以降で過去最低水準を記録しました。
物理では、公式を覚えるだけでなく、現象を理解したうえで数式を組み立てる力が求められます。
今回の試験では、思考過程を重視する問題が多く、時間配分や読解力が得点に大きく影響したとみられています。
主要科目の平均点一覧と全体傾向
今回の中間集計は、1月17日と18日に実施された本試験について、採点が完了した約22万3,000人分のデータを基に算出されました。
主な科目の平均点は以下の通りです。
国語(200点満点):116.08点
英語リーディング(100点満点):64.80点
英語リスニング(100点満点):56.42点
数学Ⅰ・A:50.58点
数学Ⅱ・B・C:58.88点
理科では、
化学:59.57点
生物:56.67点
地学:46.12点
となっています。
数学・理科の多くの科目で、昨年より平均点が低下していることが特徴です。
得点調整は実施されない見通し
共通テストには、科目間の不公平を是正するための「得点調整」という仕組みがあります。
これは、同一教科内で20点以上の平均点差が生じた場合などに行われます。
今回の中間集計では、地理歴史、公民、理科のいずれの教科でも20点以上の差が確認されていません。
そのため、得点調整は実施されない可能性が高いとみられています。
河合塾、駿台予備学校、ベネッセコーポレーションが共同で行った自己採点集計データネットの最終集計でも、得点調整実施の可能性は極めて低いとの見解が示されています。
得点調整の有無は1月23日に正式発表され、平均点の最終集計は2月5日に公表される予定です。
追試験と再試験の実施状況
2026年度共通テストの出願者数は、約49万6,000人でした。
このうち、体調不良などを理由に追試験が認められた受験生は969人です。
また、監督者のミスなどによる再試験の対象となった受験生のうち、96人が再試験を希望しました。
追試験および再試験は、1月24日と25日に東京と京都で実施されます。
ソース
毎日新聞
東京新聞
ReseMom
Yahoo!ニュース
大学入試センター発表資料
河合塾・駿台・ベネッセ自己採点集計データネット

