不正に賃貸契約か 不動産仲介会社員ら2人逮捕 部屋から薬物

福岡市の不動産仲介会社の社員が、偽造された書類で市内のマンションの部屋の契約を不正に結んだとして、詐欺の疑いで逮捕されました。
薬物事件の捜査でこの部屋からはコカインが押収されていて、警察が不正な契約に関わったいきさつを調べています。

逮捕されたのは、福岡市中央区にある不動産仲介会社の社員、関岡勇人容疑者(33)ら2人で、警察は29日、この会社を捜索しました。

警察によりますと、2人は去年4月下旬から5月中旬ごろにかけて偽造された「採用内定通知書」を使い、部屋の借り主に収入の見込みがあるように見せかけて福岡市のマンションの部屋の賃貸契約を不正に結んだとして、詐欺の疑いが持たれています。

警察は薬物事件の捜査で、今月までにこの部屋や大阪市のマンションなどからおよそ4600万円相当の乾燥大麻やコカインなどを押収していて、その後の捜査で今回の事件も明らかになったということです。

大阪市のマンションの部屋の賃貸契約をめぐっても、別の不動産仲介会社の社員が詐欺などの罪ですでに起訴されていて、この部屋からは大麻草が栽培されているのが見つかっていました。

この社員は調べに対し、「部屋が大麻の栽培に使われているとは知らなかった」という趣旨の供述をしているということです。

警察は、社員らが不正な契約に関わったいきさつを詳しく調べています。

また警察は、部屋の契約をめぐり社員らが逮捕や起訴された不動産会社について、福岡県や大阪府に対し、行政処分を行うよう要請する方針です。

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