宝塚ボーガン殺傷事件裁判 被告「死刑になるため」と証言

5年前(2020年)、兵庫県宝塚市の住宅でボーガンで親族4人を撃ち3人を殺害したほか、1人に大けがをさせた罪に問われている28歳の被告の裁判員裁判は9月30日、被告人質問が行われ被告は「自分が死刑になるためには3人以上を殺さないといけないので殺害した」と述べました。

宝塚市の無職、野津英滉被告(28)は、2020年6月、自宅で親族4人を次々とボーガンで撃ち、75歳の祖母と47歳の母親、それに22歳の弟の3人を殺害したほか、55歳の伯母に大けがをさせたとして殺人と殺人未遂の罪に問われています。

30日午後から行われた弁護側の被告人質問で、被告は家族への不満がどうだったのか聞かれると、しばらく沈黙したあと、「家族へのストレスはたまっていくし、解決することも納得させることもできなくなった」と述べました。

そのうえで死刑になることを決意し、「自分が死刑になるためには3人以上を殺さないといけないので殺害した」と答えました。

最後に弁護側から現在の心境として事件を起こした後悔があるか聞かれると「ありません」と答えたうえで、「早く死刑になりたい」と述べました。

被告人質問は、10月2日も行われる予定です。

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