毎年「約3,000人」が亡くなる…最近、日本で死亡者が増えている「女性特有のがん」【医師が解説】 - ライブドアニュース「がん検診」は受けていますか?市区町村から送られてくる「がん検診」のお知らせ、忙しさの中で見落として捨てていませんか?実は最近、日本では「子宮頸(けい)がん」で亡くなる方が増えています。本稿では産
「がん検診」の通知、あなたは受けていますか?忙しい日常の中で、この重要な通知を見過ごしてはいませんか?
実は、日本では「子宮頸がん」による死亡者数が増加しているのです。特に注目すべきは、子宮頸がんによる死亡者数が交通事故によるそれを上回っているという事実です。
2022年の統計によれば、子宮のがんで亡くなった方は7,156人に上り、その中でも子宮頸がんが大きな割合を占めています。この数は、交通事故による死者数(約2,600人)を上回るもので、私たちにとって無視できない問題となっています。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因とされており、特に自覚症状が出にくいため、定期的な検診が非常に重要です。子宮頸がんの検診は、がんの初期段階や前段階での発見が可能で、早期治療により命を救うことができます。
しかし、検診を受ける人々はまだまだ少なく、特に若い女性たちの間での認識が不足していることが懸念されます。子宮頸がんは、20代の女性でも発症する可能性があります。検診は「子宮頸部細胞診」と呼ばれ、痛みはほとんどなく、子宮の入り口付近の細胞を採取して行われます。
この検診により、がんの前段階とされる「異形成」を発見することができ、がんへの進行を防ぐことが可能です。また、子宮頸がんワクチンによる予防も効果が証明されており、適切な年齢でのワクチン接種が推奨されています。
このように、子宮頸がんは早期発見、早期治療により、そのリスクを大幅に減らすことができるがんです。定期的な検診の受診とワクチン接種により、予防が可能です。私たち一人一人がこの情報をしっかりと理解し、行動に移すことで、子宮頸がんによる死亡者数を減少させることができるのです。