戦時中に起きた水没事故で183人が犠牲になった山口県宇部市の海底炭鉱、「長生炭鉱」で、犠牲者の遺骨を探す潜水調査が4日間の日程で始まりました。
初日の1日は、遺骨は見つかりませんでした。
海底炭鉱「長生炭鉱」では、戦時中の1942年に坑道の天井が崩れて水没して朝鮮半島出身者136人を含む183人が亡くなりました。
今も見つかっていない犠牲者の遺骨を探すため、市民団体が、去年から潜水調査を実施していて、新たな調査が、4日間の日程で始まりました。
今回は、日本人のダイバーに加えて、韓国からも2人のダイバーが参加し、あわせて3人で、炭鉱の出入り口の「坑口」から坑道に入りました。
調査は1時間半以上にわたって行われたものの、遺骨は見つかりませんでした。
ダイバーによりますと、坑道が崩れている場所があるものの、さらに奥に抜ける方法がありそうだということです。
ダイバーの伊左治佳孝さんは、「複数のダイバーで見たら、奥に行けるかもしれないという話が出てきた。そこは進捗したと感じています」と話していました。
潜水調査は、2日も行われる予定です。