2025年6月21日 国内主要ニュース総まとめ

社会・事件・災害

警察と検察、大川原化工機冤罪を謝罪 – 機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪事件で、逮捕・起訴の違法確定を受け、警視庁と東京地検の幹部が6月20日に同社(横浜市)を訪問し、約1年勾留された大川原正明社長(76)らに直接謝罪しました。幹部は「ご心労ご負担をおかけし申し訳ありませんでした」と述べ、不適切な捜査経緯の検証も表明しました。社長側は第三者機関による検証を求めています。同社社長ら3人は2020年、外為法違反容疑で逮捕・起訴されましたが、疑義が生じ起訴取消となり、一人は勾留中に病死していました。東京高裁が逮捕・起訴を違法と判断し、警察・検察は上告断念して判決が確定しています。

明治安田子会社で1.8億円着服 – 明治安田生命保険は20日、システム関連子会社の元男性社員(54)が2013年から2025年2月まで、業務委託費を水増し発注する手口で委託先からキックバックを得て、総額1億8千万円超を着服していたと発表しました。着服金は遊興費に流用され、同社員は6月12日付で懲戒解雇されています。同社は詐欺容疑で刑事告訴し損害賠償請求の方針です。

東京国税局職員をパワハラ処分 – 東京国税局は20日、調査担当の40代男性主査が部下6人に対し、椅子を蹴ったり「辞めちまえ」など暴言を繰り返したとして、減給10分の2(3か月)の懲戒処分にしたと発表しました。2023年4月~2024年11月にパワハラ行為が十数回あり、部下の1人は体調を崩し病休取得に至りました。主査は「部下に成長してほしい一心でプレッシャーをかける言動をした。反省している」と話しています。局は再発防止を徹底するとしています。

政治・行政・政策

通常国会が閉幕、参院選7月20日投開票へ – 国会は21日、会期末の22日を待たず事実上閉会しました。政府は参院選を7月20日(日)投開票とする方針を決定し、与野党は物価高対策(給付金や減税)など争点に論戦を本格化させています。野党が提出したガソリン税の暫定税率廃止法案は、与党が週末審議にも応じず廃案となり、論戦は選挙戦に持ち越されました。物価高騰が続く中、政府・与党はガソリン補助延長などを訴え、野党は減税による負担軽減を掲げており、事実上の選挙戦がスタートしています。

公明・山口那津男氏が政界引退表明 – 公明党の山口那津男元代表(72)は20日、夏の参院選に出馬せず政界を引退すると党会合で表明しました。山口氏は衆参合わせて8期在職、2009年から15年にわたり公明党代表を務めた党の要です。党再結成後最長の長期体制を築き、政権与党の一翼を担いました。後継には石井啓一幹事長が有力視されています。山口氏は「先輩や支持者からいただいた恩を次世代に送り伝えていきたい」と感謝の言葉を述べました。

鈴木宗男氏、23年ぶり自民復党へ – 日本維新の会参院議員だった鈴木宗男氏(77)が20日付で参院議員を辞職し、自民党に復党して7月の参院選比例区に立候補することが決まりました。自民党は同日の参院本会議で鈴木氏の辞職許可後、党紀委員会で復党を承認し比例候補として公認する方針を決定。鈴木氏は2002年、北方領土支援事業を巡る汚職疑惑で自民党を離党し、その後有罪判決を受け服役しましたが、23年ぶりの古巣復帰となります。鈴木氏は「自民党に育てられた政治家。元に戻れて感無量だ」と意欲を語っています。

兵庫・斎藤知事を書類送検 – 2024年11月の兵庫県知事選を巡り、現職の斎藤元彦知事(47)がPR会社に選挙運動業務を有償委託した疑いで、兵庫県警は20日、公職選挙法違反(買収)の容疑で斎藤知事とPR会社社長(33)を神戸地検に書類送検しました。斎藤知事は昨年9月、パワハラ問題で県議会が不信任を可決し失職した後、同11月の知事選で再選。告発を受け警察が捜査し、今年2月にPR会社を家宅捜索して証拠を押収していました。斎藤知事は「違反はしていない」と一貫して否認し、「適法に選挙を行ったとの認識は変わらない」とコメントしています。

経済・金融・ビジネス

金融庁、インサイダー罰則強化へ – 相次ぐ市場不祥事を受け、金融庁は21日、悪質な株式インサイダー取引や相場操縦への課徴金を引き上げる方向で検討に入りました。証券取引等監視委員会の提言を踏まえたもので、金銭制裁を強化し違反抑止力を高める狙いです。早ければ2026年にも金融商品取引法改正案を提出し、2008年以来の抜本改正となる見通しです。また、証券会社の顧客口座が不正乗っ取り被害に遭う事案を受け、顧客認証の多要素化など監督指針の改定も検討しています。

株主総会で社長再任否決 – 化学メーカーの太陽ホールディングス(HD)の定時株主総会が21日に都内で開かれ、佐藤英志社長(56)の取締役再任議案が反対多数で否決されました。香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」が役員報酬の多さなどを理由に再任反対を呼びかけていたもので、株主総会で上場企業社長の再任否決は異例です。同社は総会後の取締役会で後任社長を選出する見通しです。オアシス側は、同社が2017年に大規模な第三者割当増資を行ったのは既存株主の議決権を希薄化して報酬議案を通すためだったと主張し、自社保有株が14.89%に達したことも20日に公表していました。近年、日本企業でも海外ファンドによる経営関与が強まっており、ガバナンス強化の流れが注目されています。

円相場と企業動向 – 外国為替市場では円安が進行し、21日未明のニューヨーク市場で1ドル=146円前後の水準まで下落しました。輸入物価上昇圧力が続く中、自動車大手のトヨタ自動車は米国市場で7月から一部車種の価格を引き上げると発表しました。これは現地販売戦略見直しの一環で、北米での収益力向上を図るとしています。

国際・外交・安全保障

インド首相8月訪日へ、新幹線導入合意見通し – 日印両政府は、インドのナレンドラ・モディ首相が8月下旬にも来日し、石破茂首相と会談する方向で調整に入りました。建設中のインド西部ムンバイ~アーメダバード高速鉄道に、東北新幹線の最新型車両「E10系」を導入することで合意する見通しです。中国の海洋進出を睨み、2008年に署名した日印「安全保障協力に関する共同宣言」の改定も検討されており、防衛・経済両面で日印関係が一段と強化される見込みです。日本側は官民連携で高速鉄道案件を支援しており、インドの高速鉄道初導入となる新幹線方式の成功に期待が寄せられています。

中東情勢緊迫、邦人退避で自衛隊機待機 – イスラエルによるイラン核施設への攻撃など中東情勢の緊迫化を受け、防衛省は21日、在留邦人退避に備えて航空自衛隊のC2輸送機2機をアフリカ東部ジブチの自衛隊拠点に派遣しました。輸送機部隊は同日午後、鳥取県の美保基地を出発し、22日までにジブチに到着して待機態勢に入っています。防衛省によると、交戦が激化するイスラエルおよびイランから邦人を緊急輸送する事態に備えた措置で、現地情勢を分析しつつ待機を続けるということです。現段階で退避命令は出ておらず、政府は関係国と緊密に情報収集しています。

その他の国際動向 – ロシアとイランの外相会談が23日に予定されるとの報道や、米軍が中東地域に爆撃機を増派したとの情報が伝えられるなど、ウクライナ情勢や中東情勢を巡る動きが活発化しています。一方、国連安全保障理事会ではガザ情勢に関する議論が続き、国連事務総長が停戦の必要性を訴えました。

医療・健康

大阪に「マイiPS細胞」製作施設が開所 – 京都大学iPS細胞研究財団(山中伸弥理事長)は20日、大阪市内に患者自身の細胞からiPS細胞を作製する施設「Yanai My iPS製作所」を開所しました。研究機関や医療機関の依頼で、患者ごとに拒絶反応のない**「マイiPS細胞」**を作製する施設で、手作業だった工程をドイツ製自動培養装置14台で自動化することで、大幅な効率化と費用削減を図ります。従来は1人分のiPS細胞作製に約半年・5,000万円かかっていましたが、当施設では約3週間で製造可能となり、将来的には年間1,000人分を生産し費用を100万円程度に抑える目標です。総工費約15億円はユニクロ柳井正氏からの寄付(金額:年5億円×9年)で賄われ、2028年度までに臨床試験開始を目指しています。山中理事長は「多くの患者に最適なiPS細胞を良心的な価格で届けたい」と強調し、柳井氏も「画期的技術による新たな治療法創出に期待している」と述べました。

その他の医療・健康関連 – 厚生労働省が公表した2024年人口動態統計の速報値によれば、同年の出生数は前年度比で減少し過去最少を更新した模様です。超少子高齢化が一段と進行する中、政府は6月、経済対策の一環として不妊治療支援拡充策を発表しました。また、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけ変更(5類移行)から1年が経過し、全国の医療提供体制は通常医療との両立に移行しています。各地でインフルエンザの夏季流行も報告され、専門家は基本的な感染対策の継続を呼び掛けています。

科学・技術

H2Aロケット最終号機、打上げ延期 – 日本の主力ロケットH2Aの最終号機(50号機)の打上げが延期されました。三菱重工業は19日、6月24日に予定していたH2Aロケット50号機の種子島からの打上げについて、第2段ロケットの電気系統に不具合が確認されたため延期すると発表しました。H2Aは2001年から50機が打ち上げられてきた宇宙輸送の主力で、今回が最後の打上げとなる予定でした。打上げ時刻まで5日と迫った中での延期決定となり、新たな打上げ日は未定です。最終号機には温室効果ガス観測衛星「GOSAT-GW」などが搭載されており、万全な準備を経ての打上げ再設定が行われる見通しです。

柏崎刈羽原発6号機、再稼働に向け燃料装填 – 東京電力は21日、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所6号機で原子炉への核燃料装填を完了したと明らかにしました。6号機は長年停止中でしたが、政府方針で再稼働優先と位置づけられており、東電は近く再稼働計画を公表する見通しです。地元の理解を得つつ、原子力規制委員会の安全審査合格後の再稼働を目指す考えです。これが実現すれば、福島第一原発事故以降で東電管内初の原発再稼働となります。ただし柏崎刈羽原発では過去にテロ対策上の不備も指摘されており、東電は信頼回復と安全確保に万全を期すとしています。

その他の科学技術ニュース – 国内初確認のワニ化石「マチカネワニ」の標本(大阪府)が国の天然記念物に新指定されることが決まりました。また、理化学研究所は21日、次世代の大型放射光施設「Spring-8 II」の計画を正式発表。高輝度X線を用いた先端材料研究の基盤強化が期待されています。国際分野では、NASAが月面着陸船の残骸とみられる痕跡を確認したと発表し、民間月面探査の課題が議論されています。

エンタメ・カルチャー

TOKIO国分太一さん、無期限活動休止 – ジャニーズ事務所は20日、人気グループ「TOKIO」メンバーでタレントの国分太一さん(50)について、同日付で無期限の芸能活動休止とすると発表しました。詳細は公表されていませんが「コンプライアンス上の法令順守違反が判明したため」と説明されており、国分さんはレギュラー出演する日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」を降板することが決定。TBS「世界くらべてみたら」など他のテレビ・ラジオ計5番組も降板となり、各局に影響が広がっています。日テレの福田博之社長は20日の記者会見で「複数の関係者が関与する深刻な事案で大変残念」と述べましたが、調査に当たった弁護士の意見も踏まえ具体内容の公表は控えるとしています。国分さんはコメントを発表し「多大なご迷惑をおかけし心よりおわび申し上げます。自覚不足と慢心、行動の至らなさが全ての原因です」と謝罪しました。

原爆ドーム、初の「特別史跡」指定へ – 文化審議会は20日、被爆80年を迎える**広島平和記念碑(原爆ドーム)**を国の「特別史跡」に指定するよう文部科学大臣に答申しました。近代建築物が特別史跡となるのは初めてで、戦争遺跡の保存と次世代への継承を象徴する動きです。あわせて国内最古級の旧石器時代遺跡「香坂山遺跡」(長野県佐久市)など6件が新たに史跡指定に答申され、徳川慶喜ゆかりの浮月楼庭園(静岡市)など6件が登録記念物に登録答申されました。答申通り告示されれば、国指定の史跡・名勝・天然記念物は計3,390件、登録記念物は143件となります。文化庁は「原爆ドームは世界遺産として海外にも知られる近代遺産であり、特別史跡指定で国内の保存体制を一層強化したい」としています。

その他の文化・芸能 – 映画『男はつらいよ』シリーズなどで知られる栗山富夫監督が18日に老衰のため84歳で亡くなり、21日までに各社が訃報を伝えました。NHKは21日、放送法遵守義務に違反したとして人気番組MCの交代人事を発表。音楽界では、米人気グループ「BTS」メンバーのSUGAさんがファンへの謝罪と決意をSNSに綴り話題となりました。また、宝塚歌劇団は次期トップスター人事を発表するなど、各方面で動きがありました。

スポーツ(国内・国際)

阪神・大竹投手、育成初の12球団勝利 – プロ野球・阪神タイガースの大竹耕太郎投手(28)が21日、交流戦の対ソフトバンク戦(甲子園)で5回1/3を1安打無失点の好投を見せ、勝利投手となりました。これにより大竹投手は、現存12球団すべてから勝ち星を挙げる「全球団勝利」を達成。NPB史上21人目で、育成選手出身では初の快挙です。大竹投手は2018年にソフトバンクに育成入団した左腕で、現役ドラフトで阪神移籍後の2023年から2年連続2桁勝利を挙げている実力派。古巣相手に達成した記録に「相手がどこであれ目の前の一戦に全力を尽くした結果。身が引き締まる思いです」とコメントしています。

Xゲームズで日本勢健闘(大阪) – 21日に閉幕したXゲームズ大阪大会で、日本勢が躍進しました。自転車BMXフリースタイル・パーク男子決勝では地元大阪出身の中村輪夢(りむ)選手(23)が87.00点をマークし、日本人初の金メダルを獲得。前回大会2位から雪辱を果たし「興奮している。実感がわかない」と喜びを語りました。スケートボード女子ストリート決勝でも18歳の伊藤美優選手が日本勢最高の銀メダルを獲得し、松本勇輝選手が銅メダル、東京五輪金メダリストの西矢椛選手は4位となりました。大阪で初開催となった今大会には世界中からトップアスリートが集結し、大会最終日には京セラドーム大阪に多くの観衆が詰めかけ熱戦を見守りました。

その他のスポーツニュース – サッカーJ1では、首位の鹿島アントラーズが20日の試合で町田ゼルビアに1-2で敗れる波乱がありました。テニスのウィンブルドン予選では日本勢が奮闘し、男子で西岡良仁選手が本戦出場権を獲得。大相撲名古屋場所を控え、日本相撲協会は21日、新番付を発表し横綱照ノ富士関が東正位を守りました。米メジャーリーグではエンゼルスの大谷翔平選手が依然本塁打王争いトップを走っており、20日の試合でも安打を放つなど好調を維持しています。各競技で日本選手の活躍が続いています。

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