ハーバード大学物理学者「恒星間天体は宇宙人の宇宙船か」物議を醸す主張

ハーバード物理学者が提示した仮説

ハーバード大学の物理学者アヴィ・ローブ氏が、恒星間天体「3I/ATLAS」に関して再び注目を集めています。ローブ氏は、この天体が「核動力を備えた地球外生命体の宇宙船」である可能性を指摘しました。

彼によれば、ハッブル宇宙望遠鏡による観測データでは、3I/ATLASが太陽へ向かう進行方向の前方で「光の輝き」を発しており、通常の彗星に見られる後方への尾とは異なる挙動を示しているといいます。ローブ氏はCNNに対し「彗星が前方から光を放つことはこれまで一度も見たことがない」と語りました。

異例の特徴と二つの解釈

ローブ氏と同僚は、この異常現象について二つの仮説を提示しました。

  • 超新星の核の断片:放射性物質に富んだ極めて稀な天体。
  • 核動力の宇宙船:人工的に設計された可能性。

ローブ氏は「自然の説明は極めてありそうもない」と強調し、後者の可能性を示唆しました。

3I/ATLASの発見と特異な軌道

3I/ATLASは、2025年7月1日にチリのATLAS望遠鏡で初めて検出されました。太陽系を訪れた恒星間天体としては史上3例目にあたります。

特に注目されるのはその軌道です。今年秋に金星・火星・木星へ異常な接近を行うと予測されており、ローブ氏の試算ではそのような軌道が偶然発生する確率はわずか0.005%。彼はFox News Digitalに対し、「観測や偵察のために設計された軌道である可能性がある」と述べました。

科学界からの反論と懐疑

一方、他の専門家はローブ氏の主張に懐疑的です。

  • 欧州宇宙機関のリチャード・モイスル氏は「観測結果から人工的な兆候は見つかっていない」とNewsweekにコメント。
  • オックスフォード大学の天文学者クリス・リントット氏も「エイリアン説はナンセンス」と否定しています。

科学界では大多数が「自然現象」との見解を維持しています。

今後の観測予定

3I/ATLASは今後、以下の接近が予定されています。

  • 2025年10月3日:火星に2,800万キロメートル以内まで接近。
  • 2025年10月29日:太陽へ最接近(距離1.36天文単位)。
  • 2025年12月19日:地球へ最接近(距離2億7千万キロメートル)。

ローブ氏はNASAのマーズ・リコネサンス・オービター(HiRISEカメラ)による観測を提案しており、今後の調査に期待が寄せられています。

なお、この天体が地球に脅威を与える可能性はないとされています。

タイトルとURLをコピーしました