中東で続く軍事衝突がさらに拡大しています。
イランが湾岸地域の米軍基地に対して新たなミサイルとドローン攻撃を実施しました。
米国・イスラエルとイランの戦争はすでに3週目に突入しています。
しかし現時点では沈静化の兆しは見えません。
また、この攻撃はUAE、バーレーン、クウェートの米軍基地に及びました。
さらにイラクの首都バグダッドでは米国大使館敷地内への攻撃も発生しました。
そのため、この紛争は湾岸全体を巻き込む地域戦争へと拡大しています。
湾岸各地の米軍施設を標的にした攻撃
イランの精鋭軍事組織であるイラン革命防衛隊(IRGC)は土曜日、「真の約束4作戦」の第49波攻撃を発表しました。
この作戦では次の米軍施設が標的になったと発表されています。
・UAE:アル・ダフラ空軍基地
・バーレーン:シェイク・イサ空軍基地
・クウェート:アル・アディリ・ヘリコプター基地
イラン側の発表によると、アル・ダフラ基地では次の施設を攻撃したとしています。
パトリオット防空レーダー
管制塔
防空施設
また、バーレーンのシェイク・イサ基地では以下の設備が標的になりました。
早期警戒レーダーシステム
航空機格納庫
作戦プラットフォーム
さらに、イランの国営系メディアであるファルス通信によれば、土曜日の夜には第50波攻撃が続きました。
この攻撃ではドローンを使って追加の米軍基地とイスラエルのミサイル早期警戒システムを狙ったとされています。
バグダッドの米国大使館にも攻撃
イラクの首都バグダッドでも緊張が高まりました。
AP通信がイラク治安当局者の話として報じたところによると、土曜日の朝に米国大使館敷地内のヘリポートへミサイルが着弾しました。
この大使館は世界最大級の米国外交施設の一つです。
広大な施設から煙が上がる映像も確認されています。
また大使館は前日、警戒レベルを「4」へ引き上げました。
これは最高レベルに近い警戒状態です。
その理由として米国政府は次のように警告しています。
「イランおよびその同盟民兵組織がイラクの公共安全に重大な脅威を与えている」
さらに米国務省はすべての米国人に対しイラクから直ちに出国するよう呼びかけました。
サウジアラビアでも迎撃戦
湾岸地域では防空戦闘も発生しています。
サウジアラビア国防省は日曜日、次の攻撃を迎撃したと発表しました。
弾道ミサイル6発
複数のドローン
ミサイルはアル・ハルジ県方向に向けて発射されました。
またドローンはリヤド周辺と東部州上空で撃墜されたとされています。
つまり、この紛争は湾岸全域の安全保障を直接脅かす状況になっています。
湾岸諸国にも緊張が拡大
戦況をさらに複雑にしているのは、イランの新たな警告です。
イランは、米国によるハルグ島(イラン最大の石油輸出拠点)への攻撃について、UAEの港湾施設が使用されたと主張しました。
そのためイランは次の行動を取りました。
UAEの3つの主要港の避難を要求
これは初めて、米国以外の湾岸資産を直接脅した行動とされています。
一方で、UAEを含む湾岸諸国は次のように否定しています。
「自国の領土がイラン攻撃に使われることを許可していない」
つまり、湾岸諸国は戦争に巻き込まれることを避けようとしています。
戦争の発端
この戦争は2026年2月28日に始まりました。
この日、米国とイスラエルがイランに対して協調攻撃を実施しました。
その攻撃では次の人物が死亡したと報じられています。
イラン最高指導者 アヤトラ・アリ・ハメネイ師
複数の革命防衛隊(IRGC)高官
これに対しイランはミサイルとドローン攻撃で報復しました。
現在までに少なくとも8カ国の標的を攻撃したとされています。
UAE国防省によると、戦争開始以降UAEは次の攻撃を受けました。
弾道ミサイル:278発
巡航ミサイル:15発
ドローン:1,500機以上
拡大する被害
人的被害も増え続けています。
イラン保健省によると、米国とイスラエルの攻撃で
イラン国内では1,200人以上が死亡
ただし、この数字は独立した検証ができていないとされています。
また国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は次のように発表しました。
最大320万人のイラン人が避難を余儀なくされている
米軍側でも死者が出ています。
米軍兵士13人が死亡
このうち6人はイラクで墜落した給油機の乗員でした。
世界経済への影響
この戦争は世界経済にも影響を与えています。
特に重要なのがホルムズ海峡です。
この海峡は世界の石油輸送の約20%が通過します。
しかし現在、イランの攻撃や脅威により
海運はほぼ停止状態
その結果、
原油価格は約40%急騰
世界のエネルギー市場は大きく混乱しています。
米国とイランの強硬姿勢
外交面でも緊張は高まっています。
イランのアッバス・アラグチ外相は湾岸諸国に対し次のように呼びかけました。
「外国の侵略者を追放するべきだ」
一方、米国のドナルド・トランプ大統領はフォックス・ニュース・ラジオで次のように発言しました。
「米軍は今後数日以内にイランの標的を非常に強力に攻撃する」
つまり双方ともに軍事行動を強める姿勢を示しています。
今後の焦点
現在の中東情勢は、次の三つが大きな焦点となっています。
・湾岸諸国が戦争に巻き込まれるか
・ホルムズ海峡の航行が回復するか
・米国の大規模報復攻撃が実施されるか
もし戦闘がさらに拡大すれば、地域戦争から世界的なエネルギー危機へ発展する可能性があります。
中東の戦況は、今後数日で大きく変わる可能性があります。
ソース
euronews
Associated Press
Fars News
Gulf News
KSAT
Shafaq News
Al Mayadeen
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

