2025年の食品値上げは2万品目超へ──調味料が急増し64%増、家計への影響はさらに拡大か

2025年を迎えるにあたり、家計の大きな不安材料である「食品値上げ」が再び広がりつつあります。
帝国データバンクが11月28日に発表した調査によると、2025年の飲食料品の値上げは合計2万609品目 に達し、前年の1万2520品目から 64.6%増という大幅な伸び を記録しました。

2万品目を上回るのは2023年以来2年ぶりで、値上げラッシュがひと段落しつつあると思われていた家庭にとっては、再び厳しい状況が押し寄せてきた格好です。

ただし、品目数自体はピークだった

  • 2022年:約2万6000品目
  • 2023年:約3万2000品目
    と比較すると低い水準で、いわゆる「大値上げ時代」のような爆発的な増加には至っていません。

■ 調味料が最も値上げ、前年の3.6倍に拡大

今回の値上げ動向で特に注目されたのは 「調味料」 の項目です。

  • 2025年:6221品目
  • 2024年:1715品目

なんと 4500品目以上の増加 で、品目数は前年の約3.6倍に跳ね上がりました。
しょうゆ、みそ、砂糖、ケチャップ、ドレッシングなど、日常的に必ず使う食品が含まれるため、家計への影響は非常に大きいと言えます。

次いで値上げが多かったのは 酒類・飲料(4901品目) で、広く生活に根付いたカテゴリーが値上げの中心になっていることが分かります。


■ 値上げの原因は「原材料価格の高騰」が圧倒的

企業が値上げに踏み切る理由として、以下の要因が挙げられました。

● 1位:原材料価格の上昇(96.1%)

小麦・油脂・砂糖・調味料原料など、世界的な需給バランスの変化や円安の影響で輸入コストが上がっており、ほぼ全ての食品企業がその打撃を受けています。

● 2位:物流費の増加(78.6%)

トラック運送における人件費の上昇、物流事業者の2024年問題などが影響。

● 3位:エネルギーコスト(63.8%)

工場での製造コスト、冷蔵・冷凍設備、配送での燃料費など、あらゆる工程でコスト増が発生。

値上げ率の平均は 15% と、前年の17%よりはやや低いものの、依然として高水準が続いています。


■ 12月単月でもほぼ倍増──年内も値上げ続く

2024年12月の値上げ品目は 217品目
前年12月(109品目)と比べると 99.1%の増加 となり、年末に向けても油断できない状況です。

値上げ対象には

  • チョコレート菓子
  • 大豆加工品
  • 調味料など
    が含まれ、冬季特有の需要増とも重なる時期だけに、消費者の負担はさらに強まる可能性があります。

ただし10月・11月に続き、12月も「1000品目未満」の範囲で推移しており、急激な値上げラッシュというよりは “じわじわ型の値上げ” が続いていると見ることもできます。


■ 2026年には値上げラッシュが一時的に収束へ

今回の調査では、2026年1〜4月に予定されている値上げ品目は1044品目 と判明しました。
これは、前年同時期に発表されていた「2025年値上げ見通し(4417品目)」の 約4分の1 であり、数字としては大幅に低い水準です。

帝国データバンクは、

「2026年春にかけて値上げラッシュは一時的に収束する」

と分析しています。

その一方で──

  • 長期化する円安(1ドル150円台半ば)
  • 原油価格高騰
  • 包装資材(紙パック、食品トレー、フィルム)の追加値上げ

など、原材料コストの再上昇リスクも残されており、状況次第では再び値上げ局面に入る可能性も否定できません。


■ まとめ:値上げは一旦落ち着くが「完全収束」ではない

2025年は2万品目超という大幅な値上げ数となりましたが、

  • 過去2年間よりは低い水準
  • 2026年はさらに鈍化
  • ただし原材料高騰が再燃するリスクあり

という、複雑なフェーズに入っています。

家計にとっては厳しい状況が続きますが、2026年にかけての“息継ぎ期”を生かし、今後の価格動向を注視する必要があります。


■ ソース

・帝国データバンク 発表資料
・関連報道(産経新聞・読売新聞・流通関連メディア 等)

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