歴代アニメ映画第14位に浮上、MAPPAの映画戦略が結実
アニメスタジオMAPPAが手がけた劇場版『チェンソーマン レゼ篇』が、世界興行収入 1億7,610万ドル を突破し、歴代アニメ映画興行収入ランキングで 第14位 に浮上しました。
劇場公開から11週目を迎えても勢いは衰えず、日本国内外で確かな支持を集め続けています。
本作は日本国内で 6,020万ドル(動員630万人)、海外で 7,280万ドル、北米で 4,310万ドル を記録。
国内の興行収入では『借りぐらしのアリエッティ』を超え、日本の歴代興行収入ランキング第65位につけるなど、国際的にも国内でも大きな存在感を放っています。
■ 2つの名作を上回る歴史的快挙
今回の興行成績は、アニメ映画界において非常に重要な意味を持ちます。
世界興行収入では、
- スタジオジブリの名作『もののけ姫』(1億7,000万ドル)
- ポケモンシリーズの代表作『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1億7,270万ドル)
といった、日本アニメを代表する2作品を上回りました。
アニメ史の中でも屈指の人気作を超える形となり、チェンソーマンという比較的新しい作品が、世界規模で強い存在感を示したと言えます。
■ 2025年は「アニメ映画の当たり年」
2025年の映画市場では、日本アニメが世界ランキングの上位に複数ランクインしており、まさに“アニメ映画の歴史的な年”となっています。
2025年世界興行収入トップ30の中で:
- 『鬼滅の刃 無限城編』が 7億8,000万ドル で世界5位
- 『チェンソーマン レゼ篇』もトップ30にランクイン
特に『チェンソーマン』は、
10月24日のオープニング週末に1,800万ドルを記録し、全米興行収入1位 を獲得。
日本のアニメ映画が北米でオープニング1位を取るのは極めて難しいとされており、本作の注目度の高さを裏付けています。
■ 日本での興行推移:強いスタートから安定した推移へ
興行データ追跡サイトによると、
公開11週目の週末に 63万ドル を記録し、前週比42%減ではあるものの堅調な動きを維持しています。
公開初週(9月)には:
- チケット販売数:80万7,000枚
- 興行収入:12億5,100万円(約846万ドル)
という力強いスタートを切り、日本国内ランキングで初登場1位を記録しました。
■ MAPPAの映像戦略が成功
『レゼ篇』は、藤本タツキ氏による原作漫画の「レゼ編」2巻分を映像化したものです。
主人公デンジと、謎めいた少女レゼの関係が中心として描かれ、レゼの正体が物語を大きく揺さぶる展開を迎えます。
MAPPAは2022年のTVアニメ版から圧倒的な作画クオリティと大胆な演出で注目を集めており、本作には藤本タツキ本人も深く関わっています。
● Crunchyroll × ソニーの戦略も後押し
本作の世界的ヒットは、
- Crunchyroll 1,700万人の登録者ネットワーク
- ソニーピクチャーズとの強力な劇場配給網
といった国際的なサポートの賜物でもあります。
アニメ映画の制作費は通常 400万ドル〜4,000万ドルの範囲といわれており、本作の興行規模を踏まえると、十分に収益性の高い作品と評価できます。
また、『鬼滅の刃』など巨大シリーズほどの興行規模ではないものの、新しいIP(知的財産)が確立された人気作を上回る動員を示せることを示した点は、業界にとって極めて重要な指標となっています。
■ チェンソーマン映画版の成功は何を意味するのか
本作の成功は、アニメ映画市場において次のことを示しています:
- 新規ファン層にも刺さる映像クオリティ
- 既存シリーズだけでなく、新興作品も世界市場で勝負できる
- MAPPAの劇場作品戦略が有効であることを証明
- ソニー(Crunchyroll)のグローバル展開の実効性
- 日本アニメの海外市場が継続して拡大していること
今後、チェンソーマンシリーズのさらなる映画化や映像展開にも期待が高まります。
■ まとめ
『チェンソーマン レゼ篇』は、アニメ映画史に残る大きな成果を挙げました。
- 世界興行収入1億7,610万ドル
- 歴代アニメ映画ランキング14位
- 国内歴代65位
- オープニング週末で全米1位
- ジブリ・ポケモンの名作を上回る興行成績
2025年のアニメ映画市場を象徴する一作となり、MAPPAの技術力と国際戦略が世界で通用することを強く印象づけています。
■ ソース
- us.oricon-group.com
- ScreenRant
- Koimoi
- IMDb
- Wikipedia
- CBR

