記録的な大雪に見舞われている青森県で、2日、陸上自衛隊による除雪作業が本格的に始まりました。対象となるのは、一人暮らしの高齢者など、自力での除雪が困難な世帯です。
県が大雪を理由に自衛隊へ災害派遣を要請するのは、2012年以来14年ぶりとなります。政府は3日にも関係閣僚会議を開き、今後の支援体制や追加対応について協議する方針です。
「命に関わる危機が目前」と知事が訴え
青森県の宮下宗一郎知事は、2日朝の記者会見で、現在の状況について強い危機感を示しました。
知事は、「除排雪が全く追い付いていない。死亡事故や家屋の倒壊など、命に関わる危機が目前に迫っている」と述べ、県の対応能力を明らかに超えていると説明しました。県が設置した相談窓口には、すでに数百件の問い合わせが殺到しており、支援を求める声が相次いでいます。
陸上自衛隊が屋根の雪下ろしに着手
陸上自衛隊第9師団によると、2日午後、隊員13人が青森市孫内地区に到着し、スコップを使って住宅の屋根の雪下ろし作業を行いました。
3日以降も除雪作業は継続される予定で、屋根の除雪を進めながら、自力での作業が難しい世帯の情報収集も同時に進められます。高齢者世帯を中心に、優先順位を付けて対応する方針です。
観測史上4番目となる積雪量
気象庁によると、青森市では1日午後4時の時点で、積雪183センチを観測しました。これは平年の約2.5倍にあたり、年間の観測記録としては史上4番目の多さです。
2日午前9時時点でも積雪は173センチに達しており、平年値の68センチを大きく上回る状況が続いています。長期間にわたる積雪により、建物への負荷や雪崩、落雪事故のリスクが高まっています。
秋田県北部でも異例の大雪
大雪は青森県だけにとどまりません。秋田県北部でも厳しい状況が続いており、秋田市雄和では144センチ、鹿角市では143センチの積雪を記録しました。いずれも平年の約3倍に相当します。
鹿角市では、2日午前4時に積雪が146センチに達し、4日連続で観測史上最大を更新しました。地域によっては、除雪が追い付かず、交通や生活に大きな影響が出ています。
全国で大雪による死者は27人に
総務省消防庁によると、1月20日以降の大雪による死者数は、2日午後1時半時点で全国で27人に上っています。
青森県では、津軽地方を中心に15市町村に災害救助法が適用されました。青森市では2日、通学路の除雪が間に合わず、市内すべての小中学校61校が休校となるなど、子どもたちの生活にも影響が広がっています。
降雪は弱まる見通しも油断は禁物
気象庁は、冬型の気圧配置が徐々に緩和され、今後は降雪が弱まる見込みだとしています。ただし、積もった雪が大量に残っていることから、除雪作業中の転落事故や落雪、屋根の崩落への警戒を呼びかけています。
特に、高齢者の単独作業は大きな危険を伴うため、自治体や周囲の支援を活用するよう注意が促されています。
ソース
青森県 公式発表
陸上自衛隊 第9師団 発表
気象庁
総務省消防庁
各種全国紙・通信社報道(速報段階)

