2026年冬季オリンピックは、イタリア・ミラノの象徴的なスタジアムであるサン・シーロで開会式が行われ、正式に幕を開けます。開会式は金曜日に実施され、ここから17日間にわたり、イタリア北部の各地を舞台に熱戦が繰り広げられます。
今大会は、新競技の初採用、NHL選手のオリンピック復帰、そして複数会場を結ぶ革新的な演出など、近年の冬季オリンピックの中でも特に注目度の高い大会となっています。
ミラノ・コルティナ大会の規模と日程
ミラノ・コルティナ2026は、2月6日から2月22日まで開催されます。参加国は93カ国、選手数は2,900人以上にのぼり、16競技で過去最多となる116個の金メダルが争われます。
放送面でも大規模な体制が組まれており、アメリカではNBCとPeacockが、開会式が始まる東部時間午後2時から包括的な中継を行います。世界中で数百万人規模の視聴が見込まれています。
「アルモニア」をテーマにした革新的な開会式
今回の開会式のテーマは「アルモニア(調和)」です。オリンピック史上初めて、複数の会場を同時に結ぶ形式で行われる点が大きな特徴です。
メイン会場となるサン・シーロ・スタジアムに加え、コルティナ、リヴィーニョ、プレダッツォといった競技開催地からも中継が行われます。これにより、遠方の会場にいる選手たちも、物理的に移動することなく開会式に参加できます。
世界的スターが集結するパフォーマンス
開会式には、世界的に知られるアーティストが多数出演します。クロスオーバー・テノール歌手のアンドレア・ボチェッリ、ポップスターのマライア・キャリー、イタリアを代表する歌手のラウラ・パウジーニ、中国のピアニストラン・ラン、オペラ歌手のチェチーリア・バルトリなどが名を連ねています。
27カ国から1,300人以上のキャストが参加し、舞台裏では950人を超えるスタッフが支えます。サン・シーロには約6万人の観客が集まると予想され、まさに世界的イベントにふさわしい規模となっています。
新競技スキーマウンテニアリングが初登場
今大会の大きな見どころの一つが、スキーマウンテニアリングのオリンピック初採用です。この競技は、スキーを履いたまま上り坂を駆け上がるスプリントと、滑走スピードを競う下りの要素を組み合わせたものです。
2月19日にボルミオのステルヴィオ・スキーセンターで男女スプリントが行われ、2月21日には混合リレーが開催されます。山岳地帯を舞台とするこの競技は、冬季オリンピックに新たな魅力を加える存在として注目されています。
NHL選手が12年ぶりに五輪の舞台へ
男子アイスホッケーでは、NHL所属選手が2014年以来初めてオリンピックに復帰します。150人以上のNHLスター選手が、12カ国を代表して出場します。
アメリカ代表は232人という史上最大規模の選手団を送り込み、フィギュアスケートの世界王者イリア・マリニンや、スノーボードで2度の金メダルを獲得しているクロエ・キムといったスター選手がチームを牽引します。
リンゼイ・ボンの去就に注目
アルペンスキー界のレジェンド、リンゼイ・ボンの出場可否も大きな関心を集めています。彼女は1月30日にスイスで行われたワールドカップのレース中に転倒し、左膝を負傷しました。
2024年に膝の部分置換手術を受けた後、競技に復帰した41歳のボンは、自身のSNSで「私のオリンピックの夢は終わっていません。もし私が得意なことが一つあるとすれば、それはカムバックです」と投稿しています。復帰の可否は、今後の経過次第となります。
歴史的な放送スケジュールも実現
2月8日には、放送史に残る特別なスポーツ中継が予定されています。NBCは、東部標準時午前7時から冬季オリンピック中継を開始し、正午からはスーパーボウルLXを放送。その後、午後10時45分頃から再びミラノでのオリンピック「プライムタイム」中継に戻ります。
この日、オリンピックとスーパーボウルという二大イベントが、史上初めて4K HDRで放送される予定で、映像技術の面でも画期的な一日となります。
注目が集まるミラノ・コルティナ2026
ミラノ・コルティナ2026は、競技内容、演出、放送、すべての面で新しい試みに満ちた大会です。新競技の登場やスター選手の集結、そして複数会場を結ぶ開会式は、冬季オリンピックの新たな姿を示すものとなりそうです。
世界中の注目が集まる中、17日間にわたるドラマが、まもなく始まります。
ソース
Vanity Fair
Olympics.com
AP通信
NBC Olympics
ESPN
各種国際スポーツ報道

