戦時中の水没事故で183人が亡くなった山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で、犠牲者の遺骨を探す潜水調査が4日まで4日間行われましたが、遺骨は見つかりませんでした。
ことし6月に再び調査を行う予定だということです。
海底炭鉱「長生炭鉱」では、戦時中の1942年に坑道の天井が崩れて水没し、朝鮮半島出身者136人を含む183人が亡くなり、去年から市民団体が坑道に残されたままとなっている遺骨を探す潜水調査を行っています。
今月1日から4日間の日程で再び潜水調査が行われ、最終日の4日は、海に突き出た排気筒にダイバーが入りました。
ダイバーによりますと、排気筒の中は金属のパイプや木材などが折り重なっていて、さらに進むには、それらを撤去する必要があるということです。
今回の調査は4日で終わり、遺骨を見つけることはできませんでした。
ダイバーの伊左治佳孝さんは「遺骨を収集できなかったが、排気筒の中をきれいにすれば安全に奥に入れる可能性があると分かったのは収穫だった」と話していました。
調査を行っている「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の井上洋子共同代表は「いろいろな障害が出てきているが、絶対に乗り越えられると思っています。地道に活動を続けていきたい」と話していました。
市民団体では、排気筒の中のパイプなどの撤去作業を進めたうえで、ことし6月に再び潜水調査を行う予定です。

