コメ価格指数が4年ぶり低水準へ 供給過剰で値下がり懸念強まる一方 店頭価格は高止まり

収穫量の増加で「これから値下がりするのでは」という見方が広がる
一方、スーパーの売り値は高いままという不思議な状況に

米穀安定供給確保支援機構が4日発表した最新のコメ価格見通し指数(向こう3カ月の価格予想)が 32 まで下がりました。
これは、横ばいの目安となる「50」を大きく下回り、約4年ぶりの低水準です。

背景には「新米の収穫量が多い」「在庫が増えている」という理由があり、卸売や流通の現場では
「これからコメの価格が下がるかもしれない」
という見方が強まっています。

しかしその一方で、実際にお店で販売されているお米の値段は高い状態が続いているという、ちょっと不思議な状況も起きています。


コメ価格見通し指数とは?

この指数は、全国の生産者や流通業者など137者にアンケートをして、
「これからコメの価格が上がるか、下がるか」を数値化したものです。

・50 … 価格は横ばい
・50より低い … 値下がり予想
・0に近いほど「かなり下がる可能性がある」

今回の32という数字は、多くの関係者が「値下がりする」と答えたことを意味します。

指数は8月の69から3カ月連続で下がり続けていて、市場の雰囲気が急速に変わっていることが分かります。


収穫量の増加と在庫の積み上がりが最大の理由

農林水産省の予測では、2025年産のお米は 747万トン となり、2016年以来の高い収穫量になる見込みです。

さらに、2026年6月末には民間の在庫量が 最大229万トン に達するとされています。
これは「適正な在庫量」とされる180万〜200万トンを大きく上回ります。

つまり、
・お米はたくさん作れた
・在庫もたくさん残っている
→ 供給(売り物)が多すぎるので、価格が下がりやすい

という構図です。


ところが店頭価格はまだ高い

現状の価格を示す指数は 91 と非常に高い水準のままで、スーパーでは5kgの米が 4000円台前半 で売られています。

「値下がりしそう」と言われているのに、なぜ店頭価格は下がらないのでしょうか?

◆ 理由は“去年の不作”と“高い買い取り価格”

・2024年は不作で、集荷競争が激しくなった
・卸や小売業者が高い値段で新米を買わざるを得なかった
→ 高い仕入れ価格が、まだ販売価格に反映され続けている

そのため、市場では値下がりムードでも、消費者価格が下がるまでには時間差があるのです。

さらに最近は、
・高値の影響で「5kgは買わない」という人が増えている
・代わりに1〜2kgの小分け商品が売れている
という消費行動の変化も起きています。


コメ卸大手「今後、価格が暴落する可能性も」

国内最大手のコメ卸の代表は、新潟の講演で
「このまま消費が減り続ければ、逆に大きく値崩れする可能性がある」
と警告しました。

理由は以下の通りです。

・若い世代を中心に“コメ離れ”が進んでいる
・高値でますます買われなくなる
・供給過剰と需要減少で価格が急落する恐れ

つまり今のコメ市場は、
「値段が高すぎて売れない → 在庫が増える → 将来の価格はむしろ下がるかもしれない」
という、矛盾した状況に陥りつつあるのです。


今後どうなる?

コメ価格は、
・収穫量
・在庫
・天候
・消費者の食習慣
など、さまざまな要因で決まります。

今回の指数急落を見る限り、
「来年にかけて値段が下がる」可能性がかなり高まっている
といえますが、店頭価格が下がるタイミングはもう少し先になる可能性があります。

コメの価格は日常生活に直結するだけに、今後の動向が注目されます。


ソース

日刊スポーツ(nikkansports.com)
Yahoo!ニュース(news.yahoo.co.jp|複数社配信)
読売新聞(yomiuri.co.jp)
農林水産省関連数値(報道情報に基づく)

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