「認知症=一度かかれば進行するだけの病気」と思っていませんか?実は、早期に兆候を察知し、適切な対処をすれば、発症や進行を防ぐことも可能です。認知症を正しく理解し、前向きに向き合うことで、過度に恐れる必要はありません。
認知症は誰にでも起こりうる“身近な病気”
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると予測されています。2040年にはさらに高齢化が進み、認知症はますます身近な問題になります。
認知症には“治せる”ものがある
認知症の中には、原因となる病気を治療することで改善が期待できるものもあります。たとえば、正常圧水頭症や甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫などです。こうした“治せる認知症”を見逃さないためにも、早期の診断がカギを握ります。
軽度認知障害(MCI)の段階で気づくことが重要
認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)は、日常生活には大きな支障はないものの、早期に対処することで進行を防げる可能性があります。
MCIの主なサイン:
- 会話中、同じことを繰り返す
- さっきの出来事をすぐ忘れる
- 「あれ」「これ」などの言葉が増える
- 曜日や日にちがわからない
- 家族の名前や物の名前が出てこない
3つ以上当てはまる場合はMCIの可能性があります。早めに医療機関へ相談しましょう。
認知症の進行を遅らせるためにできること
治療薬も登場していますが、生活習慣の改善が予防には欠かせません。
予防に役立つ習慣:
- ウォーキングやスロージョギングなどの有酸素運動
- バランスの取れた食生活
- 人との会話や交流
- 音楽や絵画、料理などの脳トレ
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧など)の予防
家族や社会の理解が支えになる
認知症は本人だけでなく、家族や周囲の理解と支援が不可欠です。失敗しても何度も挑戦できる環境や、完璧を求めず「今日一日を穏やかに過ごせたらOK」という気持ちが大切です。
認知症とともに、前向きな人生を
2024年には「認知症基本法」も施行され、誰もが尊厳を持って暮らせる社会づくりが進んでいます。正しい知識と理解を持ち、認知症と共に生きる選択を前向きにとらえていきましょう。
🧠 早期発見がカギ!MCIチェックリスト
「最近ちょっと物忘れが気になる…」という方へ。軽度認知障害(MCI)のサインを確認できるチェックリストをご用意しました。ご自身やご家族の気づきに役立ててください。
軽度認知障害(MCI)チェックリスト|10のサイン
| No | チェック項目 |
|---|---|
| 1 | 話の中で同じことを繰り返してしまう |
| 2 | 最近やったことを思い出せない |
| 3 | 約束や予定をよく忘れてしまう |
| 4 | 家族や身近な人の名前がすぐに出てこない |
| 5 | よく使う物の置き場所を忘れる |
| 6 | 曜日や日にちがわからなくなる |
| 7 | 「あれ」「これ」など指示語ばかり使ってしまう |
| 8 | 会話中に言葉が出てこず、話がつながらない |
| 9 | 昔の記憶はあるのに、直近の出来事を忘れがち |
| 10 | 注意力が続かず、集中できなくなってきた |
▶ 3つ以上当てはまる方は、MCIの可能性があります。医師に相談してみましょう。

