小学館「マンガワン」で発覚した2人目の性犯罪者問題
日本の出版社である小学館の漫画アプリ「マンガワン」を巡り、大きな問題が明らかになりました。
2020年に女子中学生への強制わいせつ罪で逮捕された漫画原作者が、偽名で新作漫画を発表していた事実が確認されたのです。
この問題は、同アプリで性犯罪の有罪判決を受けた人物が偽名で活動していた2例目にあたります。
そのため、漫画業界全体にも影響が広がる深刻なスキャンダルへと発展しています。
さらに、著名な漫画家が次々と作品を撤退する事態となりました。
つまり、マンガワン スキャンダルは業界の信頼問題へと発展している状況です。
偽名で活動していた『アクタージュ』原作者
小学館は2026年3月2日、声明を発表しました。
その中で、松木達哉氏が「やつなみ」というペンネームで漫画を執筆していた事実を認めました。
松木氏は、漫画『星霜の心理士』の原作者として活動していました。
しかし彼は、2020年に女子中学生への強制わいせつ罪で逮捕された人物です。
実際に松木氏は、週刊少年ジャンプで連載されていた
『アクタージュ act-age』の原作者として知られていました。
しかし2020年の逮捕を受けて、作品は連載中止となりました。
一方で小学館は、2024年にマンガワン編集部が松木氏を採用していたと説明しています。
また同社は、ペンネームの使用について「被害者が再び被害を受けないよう配慮したもの」と説明しました。
こうした中、小学館は漫画『星霜の心理士』の更新を停止しました。
さらに、編集部の採用慣行を見直すため外部委員会を設置すると発表しています。
最初の発覚事件と札幌地裁判決
今回のマンガワン スキャンダルは、すでに別の事件が発端となっています。
2026年2月下旬、札幌地方裁判所の判決により最初のケースが明らかになりました。
その判決で名前が挙がったのは、漫画家の栗田一昭氏です。
栗田氏は、漫画『堕天作戦』を山本正一名義で執筆していました。
しかし彼は2020年、未成年者に対する犯罪で児童ポルノ禁止法違反の有罪判決を受けています。
つまり、すでに犯罪歴がある人物でした。
それにもかかわらず、マンガワンは2022年に彼を再び起用しました。
その際は、「市郎一」という別名義で漫画『浄人仮面』の作者として活動していました。
さらに裁判資料では、衝撃的な事実も明らかになりました。
マンガワン編集者が被害者との示談交渉に関与していたという内容です。
また、示談案には守秘義務条項が含まれていました。
つまり、被害を公表しない条件付きの支払いが提案されたとされています。
著名漫画家が次々と撤退
マンガワン スキャンダルへの反発は、漫画業界全体へ広がりました。
特に著名なクリエイターの対応は大きな注目を集めています。
『ワンパンマン』の作者であるONE氏は、SNSで声明を発表しました。
その中で次のように述べています。
「未成年者への性的虐待を明確に強く非難できない人々とチームを組むことはできない」
また、漫画界の巨匠である高橋留美子氏も行動を起こしました。
彼女は、マンガワンから自身の漫画作品カタログをすべて撤退させています。
さらに、人気漫画『葬送のフリーレン』のクリエイティブチームも撤退しました。
原作者の山田鐘人氏と作画のアベツカサ氏が作品公開を停止しています。
マンガワンから広がる離脱の連鎖
マンガワン スキャンダルは、さらに多くの作家へ影響しました。
多くのクリエイターが作品公開停止や削除を決断しています。
撤退した主な漫画家は次の通りです。
・田村隆平(『コスモス』)
・大童澄瞳(『映像研には手を出すな!』)
・須見絵里乃(『アフターゴッド』)
また、作品『女刃仮面』のイラストレーターである津吉エリ氏も発言しました。
彼女は、共同制作者の犯罪歴を知らなかったと説明しています。
さらに、その事実をSNSで初めて知ったと述べました。
つまり、作者側にも十分な情報共有がなかった可能性が指摘されています。
小学館の責任と調査委員会
こうした事態を受け、小学館は公式声明を発表しました。
その中で、「会社として管理監督責任を負うべき重大な事案」と認めています。
また、問題の全容を明らかにするため、外部の調査委員会を設置しました。
編集部の採用制度や審査体制の見直しも検討しています。
一方で、被害者の代理人である小竹広子弁護士は厳しい見方を示しました。
彼女は次のように述べています。
「出版社は認識の程度に関わらず社会的責任を負うべきだ」
つまり、この問題は単なる編集ミスではなく、
出版社の倫理と管理体制が問われる事件といえるでしょう。
マンガ業界に広がる信頼危機
今回のマンガワン スキャンダルは、単一の企業問題にとどまりません。
漫画業界全体の信頼にも大きな影響を与えています。
特に問題となっているのは、次の2点です。
・犯罪歴を把握した上での起用
・編集部による被害者との示談交渉関与
つまり、漫画制作の倫理と透明性が強く問われています。
また、プラットフォームの責任についても議論が広がっています。
こうした中、マンガワンが今後どのような改革を行うのか。
漫画業界全体が注視しています。
ソース
・ORICON NEWS
・毎日新聞
・ADN Kronos
・Polygon
・AnimeHunch
・ScreenRant

