コメ価格5kg3973円に下落、5カ月ぶり4000円割れ 「令和の米騒動」収束の兆し

コメ価格が5カ月ぶりに4000円割れ、平均3973円に下落

コメ価格の下落が鮮明になっています。
農林水産省は、全国の小売店で販売されたコメ5キロの平均価格が3973円となり、約5カ月ぶりに4000円を下回ったと発表しました。

近年は「令和の米騒動」と呼ばれるほどコメ価格が高騰しました。
しかし現在、在庫の増加と消費者の買い控えが重なり、価格は徐々に落ち着き始めています。

さらに専門家は、2026年夏にかけて3300円〜3500円程度まで下落する可能性も指摘しています。
一方で政府の備蓄米政策など、今後の政策判断が市場価格に影響を与える可能性もあります。

「令和の米騒動」と呼ばれたコメ価格高騰

2025年から2026年初めにかけて、コメ価格は歴史的な高騰を記録しました。

実際に、2026年1月初旬には5キロ4416円という過去最高値に達しています。
これは日本の小売コメ価格としても極めて高い水準でした。

こうした状況は、メディアや市場関係者の間で
「令和の米騒動」と呼ばれるほど大きな社会問題となりました。

しかしその後、価格は徐々に下落に転じます。
今回の調査では、前週より124円安い3973円となりました。

また、値下がりは3週連続となっています。

全国6000店調査で4000円割れ

農林水産省は、全国約6000の小売店を対象に価格調査を行っています。

今回の調査期間は、2026年2月23日から3月1日です。
この期間に販売されたコメ5キロの平均価格が3973円でした。

また、別のスーパー約1000店を対象とした調査でも、
2月下旬の平均価格は4118円となり、2週連続の下落となっていました。

つまり、今回の6000店調査で4000円を割り込んだことで、
コメ価格の下落傾向がより明確になったと言えます。

値下がりの背景は在庫の急増

今回のコメ価格下落の最大の要因は、在庫の増加です。

農林水産省によると、
2026年1月末の民間在庫は321万トンでした。

これは、
前年同月より92万トン多い水準です。

つまり、
市場に十分すぎるほどコメが存在している状況です。

こうした中で、
消費者の買い控えが発生しました。

そのため卸業者は、
在庫解消のため価格を下げて販売する動きに出たとみられています。

コメ価格指数は「26」、弱気の見方続く

コメ価格の先行きを示す指数も弱い状況です。

2026年2月の調査では、
コメ価格見通し指数は「26」となりました。

この指数は、
50を上回ると値上がり予想
50を下回ると値下がり予想を示します。

つまり現在の26という数字は、
市場参加者の多くが価格下落を予想している状態です。

実際に、この指数は
5カ月連続で50を下回っています。

夏までに3300円台の可能性

専門家は、さらに価格が下がる可能性を指摘しています。

宮城大学の
大泉一貫名誉教授は次のように分析しています。

「4月を超えると、7月くらいまでは3500円や3300円に近づく水準になる」

つまり、
2026年春から夏にかけては、
さらに数百円程度の値下がり余地があると見られています。

また、3月は企業の決算期です。

そのため卸業者が
在庫を現金化するためコメを市場に放出する可能性も指摘されています。

政府の備蓄米政策が価格を左右

一方で、今後の価格を左右する要素も存在します。

農林水産省は、
2026年産のコメを21万トン、備蓄米として買い入れる計画です。

備蓄米とは、
食料安全保障のため政府が保有するコメのことです。

この入札価格が高く設定されれば、
市場価格の下支えになる可能性があります。

つまり、
政府の買い入れ価格が市場価格に影響すると考えられています。

コメ価格はまだ「高い」水準

現在の3973円という価格は、
ピーク時よりは下がりました。

しかし、長期的に見ると
依然として高い水準です。

かつて日本のコメ価格は、
5キロ2000円前後が一般的でした。

そのため、
消費者が「安い」と感じる水準に戻るまでには、
まだ時間がかかる可能性があります。

今後のコメ市場の焦点

今後のコメ市場では、次の要素が重要になります。

・民間在庫の推移
・消費回復の有無
・政府の備蓄米入札価格
・卸売業者の在庫放出

こうした要因が組み合わさり、
2026年前半のコメ価格を決定すると見られています。

「令和の米騒動」が本格的に収束するのか。
それとも再び価格が変動するのか。

コメ市場は今、
大きな転換点を迎えています。

ソース

・農林水産省 コメ価格調査
・FNNプライムオンライン
・中日新聞
・農業協同組合新聞(JAcom)

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