コメ小売価格が2週連続で下落しました。
農林水産省は27日、2月16日から22日に販売されたコメ5キロあたりの平均価格が4118円だったと発表しました。
前週より4円安くなりました。
その前の週も82円下落しており、2週連続の値下がりです。
一方で、1月末時点の民間在庫は前年同月比40%増の321万トンに達しました。
コメ小売価格の下落と在庫増加が同時に進んでいます。
つまり、高値による消費の鈍化が鮮明になっている状況です。
背景
コメ小売価格は下がりました。
しかし4000円台は昨年9月以降、25週連続で継続しています。
2月16日からの1週間の平均価格4118円は、2025年産米が本格流通する前の昨年8月下旬の3891円に近づいています。
実際に、水準としては久しぶりの低さです。
こうした中、価格構成にも変化が見られます。
銘柄米は小幅に上昇しましたが、割安なブレンド米の販売比率が上がりました。
そのため、平均価格全体が押し下げられました。
コメ小売価格の下落は、販売構成の変化が影響しています。
詳細
販売チャネル別でも下落が確認されました。
ホームセンターなど約6000店舗の平均価格は15円安の4097円でした。
また、中小スーパー約1200店舗では96円安の3735円でした。
農水省が公表する3指標すべてで値下がりしました。
一方で、民間在庫は1月末で321万トンです。
前月比では16万トン、5%減少しました。
これは5カ月ぶりの減少です。
しかし前年同月比では92万トン増えています。
1月としては4年ぶりの高水準です。
コメ小売価格が下落しても在庫は依然として多い状態です。
仕組み・分析
在庫が膨らんだ背景には複数の要因があります。
2024年の「令和のコメ騒動」を受け、2025年産米は大幅に増産しました。
さらに政府は備蓄米を放出しました。
その結果、供給量が増えました。
しかし高米価が続いたため、消費者は買い控えました。
そのため販売が停滞しました。
12月末の民間在庫は338万トンでした。
前年同月比で34%増、85万トン増です。
比較可能な2008年以降で最大の増加幅を記録しました。
コメ小売価格が高止まりする中で在庫が積み上がりました。
今後の影響
卸売段階の価格も下落しています。
業者間の取引価格である「相対取引価格」は、玄米60キロあたり3万5465円です。
前月から610円、2%下がりました。
3カ月連続の下落です。
農水省は、民間在庫が多く今後価格が下がる見通しが強まったことが影響したと分析しています。
しかし前年同月比ではなお37%高い水準です。
そのため、店頭価格の下落には時間がかかる可能性があります。
コメ小売価格の本格的な低下が進むかが焦点です。
課題・展望
店頭価格には「壁」があります。
農業協同組合(JA)が農家に支払う高い買い取り価格です。
これが小売価格の下落を抑えています。
つまり、卸値が下がっても即座に反映されにくい構造です。
コメ卸大手の木徳神糧の竹内伸夫会長は、新米が出回れば処分売りが起きるとの見方を示しました。
店頭価格は5キロ3500円程度が、消費者と農家双方にとって適切だと述べています。
今後、新米流通と在庫調整が進むかが重要です。
コメ小売価格の動向は、家計と農家経営の双方に直結します。
価格と在庫のバランスがどこで落ち着くのか。
市場の調整局面は続きます。
ソース
読売新聞オンライン
日本経済新聞
毎日新聞
KBCニュース
Yahoo!ニュース
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